
あれ?鍵がないっ!!
鍵や財布など、大事なものを「どこに置いたっけ?」と慌てた経験はありませんか? 特に出かける直前に見つからないと、焦ってしまいますよね。
そんなときに頼れるのが、スマートタグ 「Tile(タイル)」。
失くしたくないアイテムに取り付けておくだけで、スマホから音を鳴らして探せるのが最大の特徴です。さらに、「家の中か外か」など最後にあった場所の手がかりもわかるので、探し物のストレスがぐっと軽減されます。「なくす前に、ちゃんと備えておきたい」——そんな方にこそぴったりの便利アイテム。
この記事では、Tileの主な機能、ラインナップ、電池交換方法、実際に使ってみた感想までわかりやすく紹介します。購入前の参考にしてください。
- 貴重品をなくしたときの“保険”を用意しておきたい
- カギや財布を忘れる・なくすことがある
- お子様に鍵を持たせている家庭


2024年9月17日、「Tile」の新モデルが登場しました!
TileはAmazonや楽天などのネット通販で購入できます。

Tile(タイル)とは?基本情報とできること
Tile(タイル)は、鍵、財布、バッグ、リモコンなど「なくしやすいけど大事なもの」に取り付けて使うスマートトラッカー(スマートタグ)です。Bluetooth通信を使って、スマートフォンの専用アプリから現在の位置情報を確認したり、音を鳴らして見つけやすくしたりできます。
たとえば「家のどこかに鍵を置きっぱなしにして見つからない…」というときも、Tileがあればアプリ操作で音を鳴らして居場所を知らせてくれるので安心。日常の“プチストレス”を減らしてくれる便利アイテムです。
- 接続範囲は最大約150m(モデルにより異なる)
- iPhone/Androidの両方に対応
- Tileアプリは無料でインストール可能
- 電池交換タイプ・内蔵電池タイプなど複数モデルあり
設定も非常に簡単で、アプリをインストールしてTileとペアリングすればすぐに使い始められます。
以下、Tileでできる主な機能を詳しく紹介します。
音で探す|スマホ・Tileのどちらからでも操作可能!

Tileは、Bluetooth通信圏内(最長で150m)にある場合、「音を鳴らす」ことで持ち物の場所を知らせてくれます。探す操作はスマホ⇔Tileの双方向で可能。以下のような場面で活躍します。
スマホからTileを鳴らす

Tileアプリを開き、「探す」ボタンをタップするだけで、Tile本体が音を鳴らします。
鍵や財布、カバンなどが家のどこかにあるけど見つからないときに便利です。



Tileからスマホを鳴らす


逆に、Tileのボタンをダブルクリックするだけでスマホを鳴らすことも可能です。
- 家の中でスマホが見つからない
- マナーモードで着信音が鳴らず気づかなかった
- スマホを持ち忘れて外出しようとしたときの最終確認用にも◎
地図で探す|最後に検知された場所を自動記録

Tileアプリでは、タグが最後にスマホと通信した場所・時間を記録してくれます。
こんなときに便利
- 「家の中で見失った?それとも外出中に落とした?」
- 「昨日、どこで最後に鍵を使ったんだっけ?」
- 「忘れ物か盗難か判断がつかない…」
この機能により、無駄な探し時間を大幅にカットできます。
- Tile Mate:約105m
- Tile Pro:約150m(※周囲の障害物によって変動あり)
Tileネットワーク|Bluetooth圏外でも探せる!
Tileには「Tileネットワーク」という仕組みがあり、Bluetooth接続範囲外で見失っても、他のTileユーザーのスマホがあなたのTileの信号を検知すると自動的に現在地を匿名で通知してくれます。

安心の仕組み
- 検知したユーザーには通知されない(誰のTileか分からない)
- あなたには、位置情報だけが匿名で届く
- 通信は暗号化されたクラウド経由でプライバシー保護も安心
Tileアクセスポイント
東急線や東京メトロの駅にTileアクセスポイントを設置。Tileを検知すると持ち主にお知らせします。

紛失した場合はTileアプリの該当Tile画面を開き、[見つかったら通知]→[完了]をタップします。 これにより紛失物とマークされ、新しい位置情報を検知すると更新され通知を受け取れます。

通知はアプリ右下のメールマークよりいつでも確認できます。 位置情報が更新され、探しても見つからない場合は、再度 [見つかったら通知]→[完了]をタップして見つかるまで紛失物モードにしておくと、新たな更新があればまた通知を受け取ることができます。
SOS機能|緊急時の位置通知(Life360連携)
機能の仕組み
Tile本体のボタン(マルチファンクションボタン)を3回押すと、あらかじめ登録した緊急連絡先に位置情報と警告メッセージが送信されます。
こんなときに役立つ
- 高齢者や子どもの「もしも」の備えに
- 夜間の一人歩きや帰宅時の防犯に
- トラブル時に家族へ即連絡
SOS機能を有効にしている間は、Tileボタンでスマホを鳴らす通常機能は無効になります。
スマート通知(スマートアラート)※有料オプション
Tile Premium(月額・年額プランあり)に加入すると、スマート通知機能が使えるようになります。これは、Tileが持ち物から離れたことを検知すると、スマホに通知してくれる機能です。
たとえば…
- 財布を家に置き忘れて外出しようとしたときに通知が届く
- 鍵をカフェに置いたまま離れた場合、すぐに気づける
うっかり忘れ物をしやすい人には特に便利な機能です。
Tileの種類と選び方

Tileにはいくつかのモデルがあり、使う場所や用途に応じて選べます。以下の表に特徴をまとめました。
- Pro(2024)には、購入時にボタン型電池が本体にあらかじめセットされています。
- Mate(2024)はカラー4色パック(ピンク、ライトブルー、グリーン、ブルー)もあります。
- 直近のテストで基準をクリアし、IP67→IP68へ機能性が向上しています。

ポイントは、電池交換の可否、接続距離、取り付け場所など。価格や使用シーンを考えて選びましょう。
Mate(2024)|スタンダードな万能モデル
日常使いにピッタリのお手頃サイズ。初めてTileを使う人にもおすすめ。
- 主な取り付け先:鍵、バッグ、ポーチなど
- 電池寿命:約3年間
- Bluetooth 接続距離:約105m
- 防水性向上:IP68
- (水深2mまで、最長30分水に耐えられる)
- サイズ:縦37.6×横37.6×厚さ7.2(mm)

Pro(2024)|長距離・電池交換可能なハイスペックモデル
広範囲で探せて安心。電池交換できるタイプ。
- 主な取り付け先:鍵、スーツケース、リュックなど
- 電池寿命:約1年間(電池交換可)
- Bluetooth 接続距離:約150m
- 防水性向上:IP68
- (水深2mまで、最長30分水に耐えられる)
- サイズ:縦52×横34×厚さ7.5(mm)

Slim(2024)|財布にも入るカード型の薄型モデル
クレジットカードサイズでかさばらず目立ちません。
- 主な取り付け先:財布、パスポート、社員証など
- 電池寿命:約3年間
- Bluetooth 接続距離:約105m
- 防水性向上:IP68
- (水深2mまで、最長30分水に耐えられる)
- サイズ:縦54×横85.5×厚さ2.5(mm)

Sticker(2024)|小型&貼り付けタイプ
裏面シール付き(粘着タイプ)の最小モデル。取り付け部分のないアイテムに最適。
- 主な取り付け先:リモコン、自転車、工具など
- 電池寿命:約3年間
- Bluetooth 接続距離:約75m
- 防水性向上:IP68
- (水深2mまで、最長30分水に耐えられる)
- サイズ:縦28×横28×厚さ7.8(mm)

それぞれのTileには個性があります。使用シーンに合わせて、自分にぴったりのモデルを見つけてくださいね!
Tileアプリの使い方・初期設定方法

Tileを使うためには、スマートフォンに専用アプリをインストールし、初期設定を行う必要があります。ここでは、Tileアプリの基本的な使い方と、緊急時に便利なSOS機能(Life360連携)の設定までを詳しく解説します。
Tileアプリのダウンロード・登録手順
Tileを利用するには、スマートフォン専用の無料アプリのインストールが必要です。iPhone・Androidの両方に対応しており、下記のリンクからダウンロードできます。
Tileアプリのダウンロード・登録手順
セットアップとペアリングをおこないます。






SOS機能を使いたい場合の設定|Life360アプリ連携
TileをLife360と連携することで、「SOSアラート」機能が利用できるようになります。
※SOS機能は、Pro・Mateなどの一部モデルのマルチファンクションボタンに対応しています。
Life360連携の手順
- Life360アプリをインストール(App Store/Google Play)
- Life360のアカウントを作成(またはログイン)
- Tileアプリから「SOS機能」>「Life360連携」へ進み、許可を与えて連携
- 緊急連絡先(最大3件)を登録する
- Tile本体のボタンを3回押すと、登録先に現在地と警告メッセージが送信されます。
- SOSモード中は、Tileからスマホを鳴らす通常機能は無効になります。
対応OS・動作環境について
Tileアプリは以下のOS/スマートフォンで利用できます(2025年5月時点)。
OS | 対応バージョン |
---|---|
iOS | iOS 14以降 |
Android | Android 9.0(Pie)以降 |
※最新のOSにアップデートしておくことで、Bluetooth接続や通知機能が安定しやすくなります。
アプリ使用に必要な権限
Tileアプリでは、以下の権限が必要です。
権限 | 必要な理由 |
---|---|
位置情報(常に許可) | Bluetooth接続のため、アプリを閉じていても位置記録・通知が可能に |
Bluetooth | Tile本体との通信・音の発信に必要 |
通知 | Tileからの接続切れ通知、見つかったときのプッシュ通知を受け取るため |
Tile Mate(2020)の電池交換手順【写真付きで解説】
我が家で使っているTile Mateの電池交換の通知が表示されたので、実際に交換してみました。
手順はとても簡単で数分で完了できます!

使用モデル
[Tile Mate (2020) 電池交換版]

交換に使うボタン電池
CR1632(リチウムボタン電池)

交換手順(所要時間:3〜5分)
- Step1本体を裏返す
Tileロゴのある面を下にして、背面のカバーが見える状態にします。
- Step2電池カバーをスライドして外す
カバーの端に指をかけてスライドします。
- Step3古い電池を取り外す
カバーを外すと、内部にボタン電池(CR1632)が見えます。くぼみにヘアピン・細めのペン先・精密ドライバーなどを差し込んで取り出します。
- Step4新しい電池を入れる
電池の向きに注意し、プラス面が上になるようにセット。旧電池と同じ方向に入れましょう。
- Step5カバーを戻して完了
しっかりとはめ込み、Tileが正常に動作するかアプリで確認します。

「カバーが外しにくい」というレビューもありましたが、女性の指の力でも問題なく外せました。コツさえつかめば簡単です!
Tileを実際に使って感じたメリット・デメリット
実際に使って感じたメリット
気になるデメリット
スマホがBluetooth圏内でないと反応しない
- TileはBluetooth通信が基本のため、スマホとTileの距離が離れすぎるとリアルタイム追跡ができません。
- 例:電車に忘れたときなど、自分のスマホが近くにないと「音で探す」などの機能が使えない。
- 他のTileユーザーの接近で場所を特定できる「Tileネットワーク」を活用
- Life360アプリと連携すれば、家族のスマホからも位置確認が可能
Tileの音が鳴らない?
Tileを使って探そうとしたのに「音が鳴らない」「聞こえない」という声も一部あります。
- Bluetoothがオフまたは接続が切れている
- → TileはBluetooth接続が必要。接続されていないと音は鳴りません。
- スマホ側の設定で通知や音が制限されている
- → Tileアプリの通知・Bluetooth・位置情報の権限がオフになっていないか確認。
- 周囲がうるさい、音がこもる場所にある
- → 鞄の奥・布団の中・車内などにあると、鳴っていても聞こえにくいことがあります。
- Tileアプリで接続状態を確認し、再接続 or 再起動
- アプリ設定から「音を鳴らす」操作を再実行
- 位置表示(地図)と併用して探すのがおすすめ
コストがかかる
Tileは1つずつ買うと意外と割高に。
鍵・財布・リュック・社員証などあれこれ付けたい場合はまとめ買いがお得です。長寿命&コスパよしで、家族や複数アイテムに使いたい方にぴったり。



「高い」と思うかどうかは“なくしたくないモノ”次第

Tileは確かに安い買い物ではないかもしれませんが…
- 鍵や財布を一度でも紛失したときの手間とストレス
- 鞄や社員証をなくした際の買い直しや再発行の手間
- 子どもの荷物や家族の持ち物の位置確認の安心感
こうした価値を考えると、「予防のためのコスト」としては十分納得できる価格です。
このように、Tileには多少のコストや注意点があるものの、それを上回る安心感と便利さがあります。用途や使い方に合ったモデルを選べば、日常の「なくした!」リスクをしっかり減らせます。
Tileモデル別|3年間のコスト比較シミュレーション
モデル | タイプ | 初期費用(参考) | 電池交換費用(3年分) | 合計コスト(3年) | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
Tile Mate | 電池交換不可タイプ | 約3,000円 | ― (買い替え) | 約3000円 | 最もベーシック&コスパ重視 |
Tile Pro | 電池交換タイプ | 約4,000円 | 約200円 × 3回 = 600円 | 約4,600円 | 長距離通信・音が大きい |
Tile Slim | 電池交換不可タイプ | 約4,000円 | ― (買い替え) | 約4,500円 | 財布向きカード型、薄型 |
Tile Sticker | 電池交換不可タイプ | 約3,000円 | ― (買い替え) | 約3,500円 | 小型・貼り付け型、小物に便利 |
※価格はすべて2025年5月時点のAmazon調べ。電池はCR1632(1個あたり約200円)で計算。
結論
▶ コスト重視なら「Tile Mate」
- 複数個使うなら【4個パック】でさらにお得
- 家族で使い回したい方にも最適です
▶ 長期利用を考えるなら「Tile Pro」もおすすめ!
- 電池交換が可能なため、買い直しコストを抑えたい方に◎。
- 音も大きく、通信距離も長いので、高性能を求める人向け。
まとめ|Tileは日常の「なくした!」を防ぐ頼れる相棒
Tileは「なくしたくないもの」に取り付けるだけで、探し物の手間・時間・不安を大きく軽減してくれるアイテムです。
- 音・地図・他人の助けで探せる
- スマホも探せる双方向通信
- 緊急時にも備えられるSOS機能
家族での共有や、子ども・高齢者の見守り用途にも◎。用途に応じて最適なモデルを選び、賢く活用しましょう。購入はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングといった通販でできます。
Tileを導入して安心感と便利さを実感してみてください。
Comment コメントはこちらへ